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不肖「信頼出来ない語り手」明智紫苑の我楽多ブログです。主にエッセイを投稿しますが、たまには小説や自作キャラクタードールの紹介記事なども載せます。《Copyright ©Shion Akechi / Akechi Shion》 ㊟当サイトに掲載している小説、エッセイ、画像などの無断転載を禁止します。

今、そこにあるアレルギー

ファイブスター物語』の重要人物の一人、アイシャ・コーダンテは最強クラスの騎士である。まあ、誰が真の最強かはよく分からないが、人間の騎士としては現時点ではベストテンには入るだろう。少なくとも、愛する主君天照の帝のためなら剣聖クラスの強さを発揮するようだ。
 そんなアイシャ様には、もしかすると意外な弱点があるのかもしれない。
 KADOKAWAから出ている設定集にはアイシャの好きな食べ物が書かれているが、その一つに「 エビの入っていない ・・・・・・・・・ 茶碗蒸し」がある。ちなみにアイシャよりも昔の人であるラーン教導学院の女子学生「ツィー・ミン」もアイシャと同じくエビの入っていない茶碗蒸しが好物なのだが、なぜエビが入っているのはダメなのか? ひょっとしてエビアレルギーなのか? それとも単なる好き嫌いなのか?

(余談だが、『ゴールデンカムイ』の尾形と谷垣、さらには宇佐美の「しいたけ嫌い」も妙に気になる。あるブロガーさんが「第七師団でしいたけが原因の食中毒事件でもあったのか!?」とツッコミを入れていたが、確かに3人もしいたけ嫌いがいるのは、前述のアイシャとミンの場合と同じく不思議だ)

 アイシャは(もしかすると作者の永野さんも)エビアレルギーかエビ嫌いのいずれかなのだろうか? アレルギー体質ならば実に気の毒だ。世の中にはそばアレルギーの人たちもいるが、こちらはさらに気の毒だ(私自身がそば好きなのでね)。しかし、もっと深刻で気の毒なアレルギーがあるようだ。ズバリ、米アレルギーだ。
 どうやら品種次第ではアレルギーを発症する危険性があるようなのだ。米を主食にする文化圏で暮らす人だと、実にシャレにならない(昔、私の継父が「日本人が米アレルギーになるなんて馬鹿な!」と一笑に付していたが、体質と国籍並びに国民性は別次元である)。とりあえず、新しい品種には要注意という事だろう。

 んで、ふと思った。歴史上で「毒殺された」とされる人物の中には、もしかするとアナフィラキシーショックで亡くなった人もいるのではなかろうか? 医学が今ほど発達していない時代においては、アナフィラキシーショックの症状は「毒を盛られた」かのように思われただろう。

 それにしても、だ。古い世代の人たちの中には発達障害やアレルギーに対して全く無理解な人が少なからずいるようだ(前述の私の継父の「米アレルギーの日本人なんてあり得ない」がいい例だ)。根拠のない精神主義(これもいわゆる「老害」並びに「膿家脳」だろう)をゴリ押しして「治そう」とする(したがる)人がいるようだが、ど素人が余計な事をするなよ。アレルギーはあくまでも体質の問題であって、いわゆる「好き嫌い」とは全くの別次元だよ!
 それと似たようなものとして、同性愛者などの性的マイノリティを無理やり「異性愛」や「シスジェンダー」に矯正しようとするのがあるが、これは色々と無茶な事だ。それに、本当に人間の性的指向を自由自在に操作出来るのなら、この世の大半の人間は無性愛者に転向すべきという結論が出そうだと思うね。なぜなら、今の日本では「異性愛不適格者」が目立つからだ。
 先ほどのアレルギーの話題に添って例えるなら、今時の一部の(しかし、潜在的に少なからぬ)人たちは、本来異性愛者であるのにも関わらず、精神的に「異性アレルギー」を発症しているのだ。異性にまつわる様々な情報を得て(そして、実際に異性から何らかの被害に遭い)異性に幻滅した結果、大量のミソジニー男やミサンドリー女が作られているのだ(ただし、これら異性蔑視の裏には、自分よりも優位な同性への嫉妬や羨望や劣等感があるだろう)。「今の日本の晩婚非婚少子化は金さえあれば解決出来る」と決めつけるのは、実に「オヤジ」的な発想である。確かにお金は必要だけど、それだけでは不十分だ。それに、今時の女性や若い男性は、「オヤジ」ほどには異性や異性愛に対して都合の良い幻想を抱く余裕はないのだ。


【藤井風 - 本能】
 岡山が生んだピアノマン、藤井風さんの手による、椎名林檎「本能」のカバー。この「サピオセクシュアル」系の男の色気がいいのね。