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不肖「信頼出来ない語り手」明智紫苑の我楽多ブログです。主にエッセイを投稿しますが、たまには小説や自作キャラクタードールの紹介記事なども載せます。《Copyright ©Shion Akechi / Akechi Shion》 ㊟当サイトに掲載している小説、エッセイ、画像などの無断転載を禁止します。

かけがえのない男たち

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 この荒木村重がまんじゅうをくわえている絵、なんかかっちょ悪い…。自分の死後にこんな絵を描かれるのは、あたしゃ嫌だなぁ。それはさておき。


【Evanescence - Use My Voice (Official Audio)】
 アメリカのバンド、エヴァネッセンスのオリジナルメンバーは現在、リーダーのエイミー・リーしかいない。そして、現在、ギタリストとしてもう一人の女性メンバーがいる。
 私は、エイミーが新たに自分以外の女性メンバーを迎えていたのには驚いた。サブリーダーのベン・ムーディーを追い出し、さらには元カレや元メンバーを嘲る歌詞の楽曲を書いて発表するような「女王様」が、まさか自分以外の女性ミュージシャンを自分のバンドに迎えるとは、実に仰天の事態だった。
 エイミーはちょっと昔のある雑誌のインタビューで、「将来、女性ミュージシャンだけのバンドを結成したい」と発言していた。私はその記事を読んで「はいはい。政治的発言、政治的発言」と冷ややかな感想を抱いた。しかし、インターネット上での一般人女性のフェミニスト化が目立つようになった今のご時世からして、エイミーのこの発言は案外「ガチ」かもしれないと、私は思い直した。

 しかし、エヴァネッセンスの新たなギタリストが女性だったのは単なる偶然なのか、それとも何らかの意図があったのだろうか? そのエヴァネッセンスに対応する日本のバンドとして、東京事変は存在する。両バンドの音楽ジャンルは異なるが、強力な女性ミュージシャンをリーダーにしている点は同じである。


【東京事変 - 「アイスクリームの歌」 from Bon Voyage】
 この動画は、ライヴでの椎名林檎の衣装の着替え中に他のメンバーたちが披露した歌である。エヴァネッセンスが他の女性ミュージシャンをメンバーに迎えてもなお、エイミー・リーのワンマンバンドという印象が強いのに対して、東京事変は決して椎名林檎のワンマンバンドではない。元々は「ミュージシャンとしての椎名林檎の延命装置」として結成されたバンドのようだが、結果論的に椎名林檎というソロミュージシャンの存在自体が「東京事変」という稀代のスーパーバンドのために出現したような印象がある。
 上に挙げたユーチューブ動画のコメント欄にもあるが、東京事変というバンドは男性メンバーたちの存在が大きな魅力となっている。椎名林檎は、他のメンバーたちの能力や存在感を最大限に発揮させて売り出している。まさしく「かけがえのない男たち」である。それで私は思った。
 エヴァネッセンスの男性メンバーたちは、東京事変の男性メンバーたちとは違って、「女王」エイミー・リーの思惑次第でいくらでも「かけがえがある」のだ。それ相応の優れた能力と協調性さえあれば、ミュージシャンはエヴァネッセンスのメンバーとして選ばれる可能性がある。だからこそ、現在のメンバーである女性ギタリストは新メンバーとして抜擢されたのだ。そう、残念ながらエヴァネッセンスの男性メンバーたちは、東京事変の男性メンバーたちほどの存在感を認められていない。かつてのサブリーダーであるベン・ムーディーに比肩する男性メンバーは、第三者目線から見ればいないのだ。

 まあ、だからこそ、あの二人は決別したのだろうが。両雄並び立たずとは言うし。


【宇多田ヒカル - Automatic】
 椎名林檎エイミー・リーとの接点といえば、この人。エイミーの歌声は当時のこの人にどことなく似ているし、この人自身は椎名さんの盟友で、共演経験もある。