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不肖「信頼出来ない語り手」明智紫苑の我楽多ブログです。主にエッセイを投稿しますが、たまには小説や自作キャラクタードールの紹介記事なども載せます。《Copyright ©Shion Akechi / Akechi Shion》 ㊟当サイトに掲載している小説、エッセイ、画像などの無断転載を禁止します。

女子校の王子様

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 ある種の女性に対する蔑称として「名誉男性」という造語がある。これははてなキーワード(現在は「はてなブログタグ」)によると、「いわゆる男性社会にあるとされる男尊女卑の価値観を持った女性」を指すとされるが、ネット上では、一部のフェミニストの女性が気に食わない同性に対する「トカゲの尻尾切り」として使う用語でもある。そもそも、女性が素直に自らの異性愛女性としての欲求を露わにしただけで「名誉男性」呼ばわりされるのは理不尽だろう。
 それはさておき、フェミニストではない人(老若男女問わず)が「名誉男性」という造語から連想する女性像とは、酒井順子氏の造語「男尊女子」ではなく、「男装の麗人」や「バリバリのキャリアウーマン」などの「男勝りな」女性像だろう。あるフェミニズムツイッターユーザーさんは「男装の麗人名誉男性とは違うのだけど…」とツイートしていたが、そもそもフェミニズムとは無縁な人には「女らしい女=名誉男性」という発想自体がないだろう。
 牧村朝子氏の『百合のリアル』(星海社新書)に収録されている漫画に「女子高の王子様」というフレーズが書かれている。これは、この本の登場人物の一人(女子高出身者ではない人)を指すフレーズだが、女社会では「女子高/女子校の王子様」的な女性が人気者になりやすい。要するに、宝塚の男役スターのような人気を得やすいタイプである。例えば、前述の「男装の麗人」や「バリバリのキャリアウーマン」などがベタな「女子校の王子様」であり得るが、ふと思う。

ゴールデンカムイ』のアシㇼパは、コタンの同世代・近世代の女の子たちとどのような関係性だったのだろうか? アシㇼパは、当時の日本社会並びにアイヌ社会のジェンダー観から外れた生き方をする女の子である。他の女の子たちとはどのような関係だったのだろうか?
 村の女子たちから孤立していたのか? それとも、「女子校の王子様」として他の女の子たちから一目置かれていたのだろうか? 私はヤングジャンプを購読していないので、単行本でしか金カムを読めなかったが(注.今はヤンジャンアプリでも読んでいる)、アシㇼパさんと他の女性キャラクターたちとの関係性は実に気になる。まあ、それを言うなら、子供の頃から放浪していたインカㇻマッさんも同じだね。

 女性同士の関係性と言えば、『うる星やつら』はヒロインであるラムちゃんの同性同士の友人関係をきちんと描いていたのが良かった。恋愛に対して一途であっても、男との恋愛と同等に、他の女の子たちとの交友関係も大切にするというのは実に好ましい。そのラムちゃんの友人の一人である弁天はまさしく「女子校の王子様」タイプの女性キャラクターだ。他に男装の麗人そのものの藤波竜之介もいるが、この人は毒親オヤジによって無理やり「人工的トランスジェンダー」に育て上げられた気の毒な人である。


【SHOW-YA - 紅】
「女子校の王子様」的な女性像といえば、宝塚男役トップスターとこのバンド。