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不肖「信頼出来ない語り手」明智紫苑の我楽多ブログです。主にエッセイを投稿しますが、たまには小説や自作キャラクタードールの紹介記事なども載せます。《Copyright ©Shion Akechi / Akechi Shion》 ㊟当サイトに掲載している小説、エッセイ、画像などの無断転載を禁止します。

色恋バーゲンセールから距離を置く

 私は趣味で小説を書いているが、恋愛ものの小説も書いている。しかし、いわゆる異性愛主義 ヘテロセクシズム 恋愛至上主義に対しては、ある程度は懐疑的だ。それで私が思い浮かべるのが、「鋼の結婚詐欺師」木嶋佳苗受刑者の事件であり、日本国内の少子化問題少子化対策と世界全体の人口爆発の関係である。

 まずは、木嶋佳苗受刑者の事件について語る。私は被害者男性たちに対して死屍に鞭打つようなマネはしたくないが、この被害者男性たちは、木嶋佳苗という一個人の被害者である以前/以上に、世間一般の「強制的異性愛」の被害者であると、私は思う。仮に当人らが「自分を変えてまではモテたくない」「無理やり恋愛ごっこをする必要などない」などと割り切る事が出来たならば、木嶋受刑者のような女性の犠牲にならずに済んだのかもしれない。
 あの一連の事件の被害者男性たちは中高年者だったが、若い男性は中高年男性に比べて「面食いフィルター」が強い分、木嶋受刑者のような不美人に引っかかる可能性(危険性)は低いだろうし、木嶋受刑者のような女性の欲望を満たせるだけの経済力もない。ましてや、池田小学校事件の犯人だった宅間守元死刑囚のような男性ならば、わざわざ木嶋受刑者のようなタイプの女性は相手にしないだろう。
 私は問題の事件の後にmixiに登録していたが、当時のミクシィニュースでは、ある男性ユーザーさんが被害者男性たちに対して「もっと面食いになれよ」と嘲笑っていた。おいおい、あんた、同性に対して冷た過ぎるよ! それこそ「男の敵は男」だな。そもそも佳苗のような性質の女性は不美人だけではないだろうに。
 まあ、一般的な男性にとっては、木嶋受刑者みたいな不美人よりも、ダルビッシュ有選手の元夫人である紗栄子氏のようなある程度の美人の方が「リアルな」脅威だと想像しやすいのだろう。紗栄子氏は木嶋受刑者とは違って、一般的な男性を惹きつけられるだけの容姿を持っている分、「男をたぶらかす女」としてのリアリティがあるのだろう。そのせいか、ネット上では紗栄子氏は木嶋受刑者以上に男性たちに嫌われていたように、私は思える。私はあるサイトで「女に嫌われる女、紗栄子」という見出しを見つけたが、私が思うに、彼女はむしろ「男に嫌われる女、紗栄子」である。美人に対するミソジニーは、女性よりもむしろ男性の方が激しく根深い。
 女性は、自分自身の利害得失がからまない限りは、男性が思うよりは美人の同性に対しては寛容だが、その代わり、不美人の同性(特に勘違い「名誉美人」)に対して厳しい。しかし、多くの男性は不美人に対しては、嫌悪感よりもむしろ「無関心」の方が強いだろう。だからこそ、男性たちは木嶋受刑者よりも紗栄子氏を叩きたがるのではなかろうか? そんな男性たちは「美人はイージーモード」と決めつけたがるが、そんな彼らの視界には「不美人」は入らないのだろう(もしくは「女」だと認識しないだろう)。

 もう一つの問題、日本国内の少子化問題少子化対策と世界全体の人口爆発の関係だが、私が昔読んだ本だか雑誌だかの記事に「地球人全体の生活レベルを現代の日本レベルに引き上げるためには、地球があと2、3個は必要だ」と書いてあった。それぐらい、世界全体の人口問題は深刻なのだ。そんなんで「日本は少子化が深刻な問題だ!」と言われても、リンダ困っちゃう。
 現在の日本の晩婚非婚化や少子化について「金さえあれば解決出来る」などと決めつけるのは、実に「オヤジ」的な発想だ。少なくとも、今時の女性や若い男性たちは、そこまで安直で大雑把ではない。もちろん、お金は極めて重要だが、それだけが問題ではない。週刊誌のセックス特集を読んでニヤついているおじさまたちには想像しづらいかもしれないだろうが、今時の女性や若い男性は、根強い異性不信に取り憑かれている人が少なくない(ついでに、子供嫌いを公言する人も昔より目立ちます)。前述の木嶋受刑者の一連の事件みたいな状況があるせいで、そう簡単には異性を信用出来ないのだ。
 さらに、これは特に女性に顕著だと思う事態なのだが、同性同士の交友関係を優先させたいために、異性や異性愛に対して距離を置かざるを得ないのではないだろうか? 「男に媚びる女は他の女に嫌われる」というのは女社会の常識だ。今時の女性たちは、同性の目線を気にするあまり、恋愛や結婚から縁遠くなってしまうのではないかと、私は思う。
 そういえば、ネット上では、やたらめったらとできちゃった結婚を忌み嫌う人たちが多いが、個人的には、そんなアンチデキ婚連中は中絶反対派とバトルロイヤルをしてもらいたいと、私は思う。性嫌悪の処女や童貞(当然、未婚の独身者)がそのような主張をするのなら、まだ仕方ないと思えるが、そうでない人たち(つまりは、ある程度の経験のある人たち)がデキ婚も妊娠中絶も非難するのは、いかにもいかがわしい。


【Madonna - Papa Don't Preach】
 この曲で「ママ」ではなく「パパ」が出てくるのは、マドンナ自身の実母が若くして亡くなったからでしょうか? 自分自身の体験を元にしてはいないフィクションの歌詞でも、「ママ」を持ち出すのには抵抗感があったのでしょう。マドンナは、実父の再婚相手である継母との関係が良くなかったらしいですし。
 ちなみに私が「ファザコン」を公言する同性が苦手なのは、自分が物心がつく前に実父を白血病で亡くし、実母の再婚相手である継父との仲が険悪だったからです。